あの時のことを、覚えているでしょうか。
2015年9月 ― シリア人の小さな男の子、アイラン君の遺体がトルコの海岸に打ち上げられ、私たちは、安全に暮らせる場所を求めてヨーロッパを目指す何十万人もの難民の苦しみと危険な海の旅の実態を知ることになりました。その後、さまざまな世界情勢の変化により地中海を渡りギリシャ等へ上陸する難民・移民についての報道は著しく減りましたが、ヨーロッパにおける難民危機は、まだ続いています。
ヨーロッパで今、何が起きているのか ― 。
未だ続く、難民の「ヨーロッパ危機」をお伝えいたします。
2024年、地中海/ヨーロッパを目指して命を落とした、または行方不明となった人の数は2844人
2016~2024年:地中海、ヨーロッパを横断した人の数と、死者/行方不明者数
地中海危機が大きく報じられた2010年代と比べると地中海を渡る危険な旅を試み、イタリア、ギリシャ、スペイン等を目指す人の数は減りましたが、船舶の沈没事故等による死者/行方不明者の数は減少しておらず、ヨーロッパへ渡った人に対する死亡率はむしろ上昇しています。また、ヨーロッパを目指す人の中には人身売買や性暴力、恐喝といった被害に遭うことも多く、命がけの旅を強いられることになります。
今も多くの人々が命の危険にさらされながら、紛争や迫害を逃れ、脆弱なボート等で危険な旅を試みているのです。
また、逃れて来た人々は、避難先でも弱い立場に置かれています
2020年9月9日未明、ギリシャのモリア受け入れセンターで大規模な火災が発生。約1万2000人の難民などが住まいと持ち物を失いました。
UNHCRは救援活動として、難民の移送、テントや毛布、寝袋などの緊急援助物資を配布し、 保護者の同伴のない子どもの保護等を実施しましたが、避難先でも、過密した避難所等で厳しい環境にさらされることが多いのが実情です。
動画:難民キャンプ火災の後、ホームレスとなる庇護申請者たち
(動画右下の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)
UNHCRの援助活動
UNHCRは難民が到着するギリシャ等の各国で、以下のような援助活動を展開しています。
- 保護を必要としている難民の保護
- 最も弱い立場に追い込まれている人々の特定、難民登録の仕組みを強化
- 横行している暴力から人々を守り、施設や精神的なサポートを用意し保護する取り組み
- 難民登録のサポート
- 保護者のいない子どもたちの登録・支援、はぐれた家族との再会をサポート
- 設備が整っていなかったり、受け入れ数過多で生活の質が低下している避難所の環境改善
- 避難先での過酷な暮らしを支える生活支援 など
特に、親とはぐれた、または保護者がいない子どもの保護は、UNHCRの最優先事項の1つです。
難民の試練の旅は今も続いています
中東だけでなく、アフリカやアジアでも、紛争や迫害により、多くの人々が避難の旅を強いられています。平穏な暮らしをしていた人が、ある日突然その当たり前の日常を失い、難民になるのです。
UNHCRは人道支援を最優先に、1人でも多くの難民の命を守るため、食料や医薬品、そして避難所を提供できるよう、難民支援活動を行っています。しかし、増え続ける難民の数に資金が追い付かず、必要な支援が届きにくくなっている状況です。
紛争・迫害から逃れる難民がもう一度安心して暮らせる日まで、私たちの活動に力をお貸しください
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
- 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
※皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。
※支援を行う国・地域や情勢により物価は変動するため、上記の金額は目安です。