2022年末、紛争や迫害によって移動を強いられた人は1億840万人*に達しました。1年の増加数としては最高となり、これは74人に1人以上が避難を余儀なくされたことになります。この驚異的な数は、ウクライナでの戦争のぼっ発、そしてコンゴ民主共和国、ミャンマーなどの国々での暴力の高まり、長期化する紛争の影響によるものです。* Global Trends 2022より
また、2023年に入ってからもスーダン等で紛争がぼっ発しており、世界全体の強制移動の数は1億1000万人に達しています。紛争、迫害のみならず、気候変動による干ばつや豪雨等の自然災害、食料難等、さまざまな人道危機によって多くの人々が故郷を追われている中、今ほど支援が必要とされる時代はありません。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、この状況に対し、世界各地で救援活動を行っていますが、資金が圧倒的に足りない状況が続いています。皆様からのご寄付によって多くの命が助かります。彼らを支えるため、ぜひ毎月のご支援で「国連難民サポーター」になっていただけませんか?
難民とは?国内避難民とは?
紛争や迫害、人道危機により故郷を追われた人々
* 2022年末時点、UNHCR Global Trends 2022より
約3530万人の難民
「難民(Refugees)」とは?
紛争に巻き込まれたり、宗教や人種、政治的意見といったさまざまな理由で迫害を受けるなど、生命の安全を脅かされ、故郷を越えて他国に逃れなければならなかった人々のことを「難民」と言います。また、避難先から戻り、新しい生活を始めようとする帰還民もUNHCRの支援対象者です。
世界第二次戦争以降最大の避難危機となっているウクライナでは570万人が難民となり、その他にもアフガニスタンで570万人、ベネズエラでは550万人が国外で避難を強いられています。また、10年以上に及ぶシリア危機は今も続き、650万人が今も難民として避難生活を送っています。最も難民を受け入れている国々は、トルコ(360万人)、イラン(340万人)、コロンビア(250万人)、ドイツ(210万人)、パキスタン(170万人)です。なお、2022年、他国から母国へ戻った帰還民の数は33万9000人、21%減少しました。
* Global Trendsは国際連合パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が支援するパレスチナ難民590万人を含みます
約6250万人の国内避難民
「国内避難民(Internally Displaced Persons)」とは?
国境を越えていないことから、国際条約で難民として保護されない人々のことです。しかし、難民と国内避難民の苦境は同質であることが多いので、共通の支援対策を執ることが最も現実的であることも多いのです。
1990年代、国外へ逃れられない人命を守るため、国内避難民を保護し支援することを決断したのは、日本人で初めて国連難民高等弁務官を務めた故・緒方貞子さんです。
国内避難民の数は暴力行為や紛争の激化によって2022年も急増の一途をたどっており、ウクライナ(590万人)、ミャンマー(150万人)、アフリカのコンゴ民主共和国(570万人)、ソマリア(390万人)等が主な増加の要因となっていますが、特にアフリカを中心に、その危機の多くは、世界に注目されることのない「忘れられた危機」となっており、深刻な資金不足に陥っています。
約440万人の無国籍者
「無国籍者(Stateless)」とは?
無国籍であるということは、保健、教育、就職、移動の自由といった基本的な権利を奪うだけではなく、銀行口座を開設したり、携帯電話のSIMカードを購入したりすることすらできないことを意味し、どの国によっても国民と認められない人々のことを意味します。
無国籍という状態が生じる原因にはさまざまなものがあり、その中には、少数派の人々に対する国籍法上の差別がある場合、旧ソ連解体のように国家が独立(国家承継)した際にそれまでの住民の一部が国民として受け入れられない場合、そして関係国の法(両親や出生国の国籍法等)が対立し相容れない場合等が含まれます。
2021年末時点で無国籍、または、国籍が明確でない状態にある人は、2022年末時点で440万人、2021年末時点より2%増加しました。しかし、すべての国がデータを持って報告している訳ではないので、実際の人数はこれより多いと考えられています。
約540万人の庇護希望者
「庇護希望者(Asylum Seekers)」とは?
自身の故郷から逃れて他の国にたどり着き、その国で庇護を希望する人々のことを言います。
UNHCRは、庇護希望者がより良い支援と保護を確保できるように、各国に対して、その権利を守るための法律を整備する提言をします。庇護されると、難民認定や法的保護、援助物資を受けることにつながります。
2021年以降、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる移動制限、国境封鎖のために減少した庇護希望者への各国の対応も徐々に改善してきています。
また、2021年には、親とはぐれた、または保護者のいない子どもたち5万1700人が新たに庇護を希望。UNHCRはこのような子どもたちが人身売買等の危険にさらされないよう、保護・支援をしていきます。
動画:難民とは?移民とは?
(動画の設定で字幕をオンにしていただければ、日本語字幕が表示されます)
UNHCRの支援活動
難民を支えるため、ご支援ください
難民の約41%は18歳未満の子どもです。また、故郷から避難を余儀なくされた人々の76%は、低中所得国とされている、世界でも豊かでない国々が受け入れています。そして、これらの国々は気候変動の影響をもっとも受ける可能性が高いのです。フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は「なによりも、紛争を終わらせ、障壁を取り除くために、これまで以上の行動を起こさなければなりません」と訴えます。
皆様のご寄付は、避難を強いられた人々を援助するUNHCRにとって、なくてはならないご支援です。継続的なご支援を続けていただくことにより、迅速な緊急援助、水・食料の安定した供給や、長期の資金計画が必要な学校教育や難民への職業訓練や自立支援などを進めることが可能となるのです。故郷を追われ難民となった人たちは、極限の状況下で皆様のご支援を待っています。
世界各地に平和が戻り、全ての難民・国内避難民等が「故郷」と呼べる場所で幸せに暮らせるようになるまで、これからも一人でも多くの方に難民支援の輪に加わっていただき、継続的に支えていただきますよう、お願い申し上げます。
故郷を追われた人々の命と希望を、私たちと一緒に支えてください
- 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。
あなたのご支援でできること
※1ドル=144円換算
1年で、マラリア等の感染症対策に不可欠な蚊帳62家族分