2024年末、迫害、紛争、暴力、人権侵害などにより家を追われた人の数は1億2320万人に達しました。前年より約700万人増加しており、67人に1人が避難を強いられていることになります。2025年4月現在は1億2210万人とわずかに減少していますが、依然多くの人々が避難を強いられています。この驚異的な数は、スーダンでの武力闘争、ウクライナでの戦争の長期化、コンゴ民主共和国、ミャンマー、ベネズエラといった国々での危機、さらに政権移管後も続くシリアでの情勢不安等によるものです。
世界の67人に1人、全世界人口の1%以上は故郷を追われています
2024年は1億2320万人が、紛争や迫害などが原因で家を追われました。日本の人口とほぼ同じ人数が世界各地で避難を強いられていることになります。
そのうち、国境を越えて逃れた難民は4,270万人、国内避難民は約7350万人に達し、前年から630万人もの増加となりました。
数字で知る難民・国内避難民の情勢
(※2024年末時点)
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230万人 の子どもが難民として生まれている
2018年-2024年の間で難民として生まれた子どもの数は、年間平均で33万7800人。
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73%は
中低所得国に避難中低所得国が受け入れている世界の難民の比率。開発途上国が、全体のうち23%を受け入れています。
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41%
世界で強制的に故郷を追われた人々のうちの、子どもの比率。
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69%は
近隣諸国へと避難イランは350万人近くの難民を受け入れており、この数値は世界最大の受入数となる。続いてトルコが290万人を受け入れている。
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480万件
の新たな庇護申請うちの3分の1以上は、ウクライナ(約87万9100人)とスーダン(約87万2400人)のわずか2か国から。
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980万人の
帰還民紛争や迫害が原因で避難し、その後母国や住んでいた地域に帰還した人々の数。うち、820万人が国内避難民で160万人が難民。
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18万8800人
2024年に再定住ができた難民の数。昨年比で38増。
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440万人
の無国籍者
国籍がないため、自国からの保護を受けられない無国籍者の数。
国内避難民
自国の紛争や迫害が原因で家を追われ、国外に出ず国内で避難している人々。国内避難民の数は年々増加傾向にあり、2024年末の世界の国内避難民の総数は、これまでで最多の7350万人にものぼります。世界の国内避難民は、世界で故郷を強制的に追われた人口の大多数を占めています。スーダンでの武力闘争の勃発、ウクライナでの戦争の長期化、そしてコンゴ民主共和国、ミャンマー等の国々での戦争や暴力行為、自然災害などにより、多くの人が国内での避難を強いられています。
無国籍者
各政府が集計しているデータとUNHCRに報告された無国籍者数は約440万人となりました。どの国からも国民として認められていない無国籍者は、教育や医療へのアクセス、雇用や投票、パスポートを必要とする旅行など、様々な権利が制限されています。現在、無国籍者のデータを報告している国は95か国のみであるため、UNHCRは実際にはさらに多くの無国籍者がいると推計しています。
帰還民
多くの人々が故郷を追われる中、自国や住んでいた地域に帰還できる難民もいます。2024年に自国や住んでいた地域にに帰還できた人は約980万人(難民:160万人、国内避難民:820万人)いるとされています。多くの難民や国内避難民が、自国の政情不安や、生計を立てるための手段がないことなどを理由に、安全な帰還ができない状況にあります。
そのため、避難生活が長期化する難民も多くいます。またUNHCRは、難民が自身の意思や尊厳に反して、強制的に帰還されることがないよう取り組んでいます。
第三国定住
第三国定住定住は極めて重要な保護手段・解決策の一つであり、緊急性の高いリスクに直面している脆弱な難民を保護・支援する、UNHCRの中核的な活動の一つです。2023年に再定住できた難民の数は前年比の19%(+3万2000人)増加し18万8800人に達しました。しかしながらこの数値は、UNHCRが推定する世界で第三国定住を必要とする240万人のうち、わずか8%しか占めていません。

