第19回難民映画祭・応援メッセージと作品レビュー

2024年11月7日から開催する第19回難民映画祭へ著名人の皆さまから応援メッセージと映画のレビューが届きました。

公開日 : 2024-11-18

応援メッセージ

MIYAVI(アーティスト/UNHCR親善大使

 

なぜ、世界は平和にならないのだろう。

なぜ、故郷を追われる人たちは増え続けるのだろう。

僕たちにできることは、他に何があるのだろう。

UNHCR親善大使に就任して7年、ずっと自分に問い続けています。

毎年開催されている「難民映画祭」で上映される作品は、
今、この瞬間、地球のどこかで起きている現実を映し出しています。

しかし、そこに描かれているのは決して希望の見えない物語ではありません。
故郷を追われながらも、困難を乗り越えて生き抜く人々の姿に
僕たちの心も強く揺さぶられます

世界を想い、平和を問う。

あなたの踏み出した一歩が、世界の誰かの希望へとつながる。

丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)

今年も11月に第19回難民映画祭が開催されます。
ウクライナ、シリア、ガザ……。世界が注目する戦地からの難民たちを描いた作品には心が締め付けられます。どんなに厳しい現実を突きつけてきても私たちが難民映画祭に参加することだけで責任は伴いません。ただし、映画を見た後に私たちは「何ができるか」を問われるでしょう。もし何かをしたいと思ったら、世界の今に関心を持って、できる範囲でいいので調べてください。世界の実情をできるだけ把握すること。それこそが「支援」への最初の一歩なのです。

 

 

ライムスター宇多丸(ラッパー、ラジオパーソナリティ)

これまで僕も含めた多くの日本人にとって、難民問題というのは、憂慮すべきことだとは理解しつつも、あくまで「遠い国で起こっている他人事の悲劇」だったところが、正直あったと思います。しかし実際には、さっき言ったように日本でも難民申請をしている人たちはすでにたくさんいらっしゃいますし、どんどん少子高齢化が進むなか、移民の方々を国としてどう受け入れてゆくか、いいかげん真正面から考えなければならない時代に、とうに入ってきてもいる。そんな中で、難民映画祭のドキュメンタリーたちは、どうやって他者と共存してゆくべきか、弱者の目から世界はどう見えているかなどなど、我々にとって重要なヒントをいくつも与えてくれるはずです。僕自身、観るたびに多くのことを学ばせていただいてますし、何よりどの作品も、面白い! どれを選んでも損はないと思いますので(笑)、食わず嫌いせずにぜひまずは一本でも、ご覧になっていただきたいと思います。

 

渡辺真起子(俳優)

 

ある日、突然、故郷を追われ、大切な日常が失われる。

生きる権利、水、衛生、栄養の摂れる食事、世界を知り、命を、大切な人を守るための教育を受ける権利。
誰でもが生まれてきたことを喜べるような世界を望んでいます。

そのために、私は知りたい、何を知らなくて、どうしたら良いのか、何ができるのか、私自身がもっと学んでいきたいです。

この機会に是非ご参加ください。

 

 

作品レビュー:「孤立からつながりへ~ローズマリーの流儀~」

秀島史香(DJ・ナレーター)

ローズマリーの笑顔に大切なことを思い出しました。
まわりには、助けてくれる人が必ずいる。そして自分も誰かを助ける人になれるし、すこし疲れたら、誰かに助けてもらえばいい。そうやって今日も世界は回っている。
今年も #難民映画祭 が開催されます。

母国を離れ、異国に暮らす女性たち。  
大切なのは、簡単に解決できない問題や現実を抱えたままでも、支え合える人の輪があること

観ることで、私たちもその一部になれます。  
輪が広がりますように。

 

******************

困っている女性がいたら見過ごすことのできない、最高にあったかい世話焼きママのローズマリー。

寒い日に上着なしで歩いている女性を見かけ、道の向こう側に渡り「ねえ、あなた、なぜジャンパーを着ていないの?」「持っていないなら私が何か持って行くから住所を教えてね。」そして、約束通りちゃんとジャンパーを持って来る、という即行動の人。

コンゴの戦争から難民としてオーストラリアに来たというその女性は、会話できる相手がいなかったという。

「私は道で天使に会ったの!」と、ローズマリーに話しかけられて心が弾んだのだと。

どんな状況でも、「孤立」はそのまま日々の「生きづらさ」になるし、心を弱らせるし、異国ならなおさら。

ひとこと。そのひとことがカチコチに強張った気持ちをどれだけほぐすことか。

彼女たちが感じている悩みや生きづらさは、人ごとではありません。

いま私たちが感じている何かともつながると思います。

顔をハッと上げるような、一筋の光をさしてくれるような言葉に、あなたも出会ってください。
 

ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

”孤立していた女性たちが、ローズマリーさんに道で声をかけられるとか、ピクニックに誘われるとか、そういった小さな親切を受けて、「信じることを知った」と感激している様子に、こちらもグッと来てしまいますよね。最後には”親切が勝つ”というか、それこそがやっぱり人間が生きてゆくに当たっての真実、現実なんだと、彼女たち自身が証明してみせてくれているように感じます。”(第19回難民映画祭:難民支援はあなたの生活につながる【ライムスター宇多丸さんインタビュー】より一部抜粋)

 

作品レビュー:「ザ・ウォーク~少女アマル、8000キロの旅~」

長野智子(キャスター・ジャーナリスト / 国連UNHCR協会理事)

「ザ・ウオーク~少女アマル8000キロの旅」は必見!その試みにまず度肝を抜かれ、主人公の少女だけではなく、観ている私たちもアマルに乗りうつったかのように、経験したことのない視点で世界を旅することになります。映画作品としても芸術性に優れているうえに、観ているひとの視点や心をここまで動かす「ザ・ウオーク」の挑戦をこの機会にぜひご覧いただきたいです。

 

関根光才(映画監督)

ドキュメンタリー映画「ザ・ウォーク 〜少女アマル、8000キロの旅〜」は、シリア難民を象徴する巨大な少女の人形がシリアからヨーロッパを横断していく旅を捉えた作品。マケドニアやシリアにルーツを持つ監督、撮影監督も来日し、登場した難民の子どもたちが新しい生活を始めている後日談を紹介しながら「描かれた希望ではなく、希望は確かにそこに存在している」ことを強調されていたことが胸に迫りました。この作品は本日からオンラインで公開。ぜひご覧ください。

 

 

岡本多緒(俳優/モデル/映画監督)

アマル(希望)と名付けられた3.5メートルの人形が、難民の苦境を知ってもらう為シリアからヨーロッパを横断するシアタープロジェクトを芸術的に追ったドキュメンタリー作品。

難民の子供たちの目、
「恥を知れ、来た場所に帰れ」と難民に理解のないヨーロッパ人たちの声、
「帰れないのよ」というアマルの切ない声が、とても印象的な映画でした。

上映には監督と撮影監督も来日しており、日本の人々にメッセージを聞かれ、「もっとドキュメンタリー映画を見てください、難民問題は私たちが成長できるきっかけでもある」と話してくれたことが胸に響いています。

私は先日のアメリカ大統領選の選挙結果にすごく不安を抱いて塞ぎ込んだ気分でいましたが、この映画に勇気を貰えました。

今回の難民映画祭ではこの作品を含めた6作品がオンライン上で上映されており、誰でも見ることが出来ます。皆さんも是非チェックしてみてください🙌

 

 

渡部豪太(俳優)

[The Walk]はアマルという少女の人形がシリアの国境からフランスまで、実際に難民たちが歩いた道を歩く過程を追いかけたドキュメンタリー映画。
登壇されたTamara監督は「どの街でもアマルは子ども達に歓迎され友達になれたが、逆に大人達はアマルを恐れ排除しようとした」と言っていた。
地中海の海を越える前に人々が身を寄せた小屋に残る言葉や街の風景が否が応でもでも想像させる
「もし私が家族を連れてこの道を歩かなければ行けないとしたら」「そして行き着いた先には知り合いが一人いない場所だったら」激流のような追体験。

タマラ監督は「難民達は決して怖い人達ではありません。むしろやむを得ない事情で居場所を追われた有能な人材です。この人材を受け入れずして私の社会の新たな発展はありません」と言っていた。

もっと難民を考えたい。
対岸の火事では済まされなくなった。

 

米本学仁(俳優)

「アマルと呼ばれる高さ3.5メートルの人形が、同伴者のいない難民の子どもの苦境を知ってもらおうと、ヨーロッパを横断する旅にでる。道中でアマルは、同じような境遇にある難民や、自分を受け入れない大勢の人たちに出会う。アマルは、この旅で感じる希望と恐れを表現したリアルな声(シリア難民による内なる独白)を持つ実在の少女である。本作は、芸術的な手法で、安全と居場所を探し求めるアマルの旅を描きながら、様々な感情と葛藤する少女の姿を映し出す。」

上映後はTamara Kotevska監督とJean Dakar撮影監督のトークショーがありました。

【There Is Hope】

混迷を極める世界情勢の中、映画の力を信じてそう語る監督に勇気をもらいました。

 

 

作品レビュー:「永遠の故郷ウクライナを逃れて」

中島唱子(俳優)

奇跡のドキュメンタリー
「永遠の故郷 ウクライナを逃れて」

これほどまでに繊細で美しく、温かい生命力溢れる反戦映画を私は観たことがない。
そして、この映画が危険で困難な戦時中のウクライナで撮影され、避難民の命を守り、この作品を完成させたことは「奇跡」だと思う。だからこそ、この感動を一人でも多くの人に届けたい。

愛すべき故郷、愛おしい家族。日々積み重ねてきたおだやかで幸福な日常。それが戦争によって引き裂かれ、破壊されていく。

戦争という巨大な魔物から目の前の苦しむ人々を命がけで救い出した勇敢なこの作品に涙がとまらない。
そして、一つの生命の重みに心が震える。

戦争の残虐さは、今あるウクライナの国や人々を破壊するだけでなく、先祖から大切にしてきた土地も文化も思い出も、きらめく子供たちの未来までも奪っていく。

受け止めきれないほどの悲しみ、苦しみ、恐怖や不安。そして、憤り。
うごめく感情と困難を背負いながら、どんな逆境でも生き抜き、家族を守り、前を向くウクライナの人々。その姿に魂が揺さぶられる。

だからこそ、この奇跡の映画で知ってほしい。

私たちと同じ人間が、あの恐ろしい戦争に巻き込まれて苦しんでいることを。

無差別で残忍な戦争によって大切な命が奪われていることを。
そして、その恐ろしい戦争が、いまも続いていることを。

 

>>第19回難民映画祭:映像翻訳を学び、奇跡の反戦映画と出会えたー【中島唱子さんインタビュー】はこちら

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